雪山講習@天神尾根2016年02月01日 19:49

土日でI塾雪山講習レベル1を受講。会社の山仲間IUさんと。
4年前にも同じ講習を受けたことがあるけれど、初心者過ぎて何もかもが初めての連続。楽しかった~で終わってしまった。
今回はある程度経験を積んでからの再受講だったので言われていることがよくわかったと思う。この講習を複数回受ける人はあまりいないらしいけど、

1日目。倒木で電車が途中で止まったため1時間遅れての参加。ゲレンデ横の斜面でひたすら歩きの練習。雪山は歩いた数だけ上達するような気がするのでせっせと歩く。一人だけプチラッセルをしたり、トラバースしたり。
グリセード、アイゼン歩行、滑落停止訓練など一通り練習。下りの時にピッケルのピックは前か後ろかで論争になったことがあったけど、正解はないことがわかってよかった。滑落停止に入りやすいのはピックが後ろ、持ちやすいのはピックが前。滑落停止は止まらないことも多々あるので訓練に意味がないという説もあるらしい。
まずは落ちないこと。落ちた時には止まる技術を知っておくことが大切。

16時半にスキー場の係員に追いたてられるように下山。塾長おすすめの温泉と美味しいレストランで晩御飯を食べて、冒険小屋という素泊まり小屋に泊まる。ここはすごく良かった。

2日め。
天神尾根から谷川岳登頂を目指す。日曜日なのでパーティがたくさん入っていてトレースはばっちり。でも雪が降っていてガスガスなのでところどころルーファイが必要な場面も。
頂上直下でホワイトアウト。私がコンパスと地形図で方向を確認してこっちですよねとIUさんともう一人の講習生NMさんに聞いたら、二人ともフランス語で話しかけられたみたいな反応。塾長から、二人ともわからないんだと思いますよと言われて納得。そうでした。そういう講習ではありませんでした。すみません。

トマの耳に無事到着。視界はないけど嬉しい。写真を撮って下山。と思ったら、いつのまにかオキの耳まで行くことになっていた。トマの耳とオキの耳の間は雪庇があってちょっと危険。私の後を塾長が歩いて間違えたら指摘してもらうスタイルで歩く。ところが雪庇を避けすぎて稜線から外れ頂上を通りすぎそうになる。指摘されて元に戻るところが、NMさんには厳しかったらしく足をつってしまう。已む無く私とIUさんだけオキの耳に登頂。パーティのリーダーとしては失格でした。ごめんなさい。

そんなこんなで講習は終了。講習そのものも役に立ったけれど、クライミングのスタイルと妥協、パートナー問題について塾長とじっくり話せたことがすごくよかった。IUさんは全く意味がわからなくても黙ってニコニコしていた。エライ。

自分メモ
登るときの足置きは、フラットフッティング、フロントポイント、インエッジ-アウトエッジ、はの字等いろいろ。雪の状況、自分の疲れ具合で使い分ける。
少し蹴り込み気味に置くと安定する。
下るときに足を滑らせる場合は、股関節は緩める。ストックの長さは重要。
耐風姿勢は膝を入れて正体で進むと良いけれど、この姿勢ではなかなか進まない。

雪庇かどうかわからない場合は、岩や木の内側を通る。だけど避けすぎると山頂を通り越してしまうこともあるので注意する。
雪崩は30度以下でも発生することがある。気づかずに雪崩下に入ってしまった場合は素早く通る。モタモタしない。

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